Keyword/分節化、中庭型、立体中庭、衝立壁、景観調和

●最寄駅/東急東横線都立大学駅 ●供給主体/菱化開発 ●設計者/清田育男計画設計工房
●敷地面積/1672.0㎡ ●戸数/17戸 ●階数/3
●建築面積/678.4㎡(40.6%) ●延床面積/1668.5㎡(99.8%)
●see also/建築雑誌作品選集1993(日本建築学会)

以前より住宅地としての環境が整備されており、周囲には公園や緑地が多く、住宅地として恵まれた環境にある。清田育男は都市型集合住宅計画の第一 人者であり、多くの計画事例があるが、特にミクロな部分の計画にその腕が発揮されている。コートハウス八雲もその成功例の1つである。
住棟は3戸づつ6つのボリュームに分節化され、それらが階段によってうまくつながれている。設計者の意図した「パブリックからプライベートへ行こうする共用スペースの構成と空間の変化」は次の計画により、住戸へのアクセスを中庭から行うことで達成されている。
住戸で囲まれた中央スペースはこじんまりとした12m四方の中庭である。階段や通路などの共用空間を立体的にまとめ、容積率に含まれない共用外部空間の 充実化が図られている。この程度の中庭の規模となると、住戸同士の見合いや中庭を通る人の視線の問題が生じてくるが、ここでは衝立壁をうまく配し、この問 題を解消している。この衝立壁によって2つの円形のたまり空間が切り取りとられている。
また、隣地際の外部空間は、結果としてできたものというものではなく、東京都建築安全条例の窓先空地をうまく確保しつつ、隣地との連続性も考えられた計画となっている。駐車場は17台分が道路際にとられている。
道路側の外壁はグレー系で、周辺環境に配慮し落ち着いたイメージをもち、中庭側は、模様貼りの床材と白い衝立壁と道路側とのコントラストがあってよいが、若干人工的にすぎ、もう少し癒し系がほしかったところである。
都市型集合住宅では外部空間計画がカギになるが、この計画では以上のような工夫と、細部への設計者の神経の気配りにより、新たな外部空間のあり方が提案されたといえよう。

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配置図

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外観

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中庭