Keyword/災害公営住宅、開放中庭 ●最寄駅/女川駅 ●供給主体/女川町/都市再生機構 ●設計者/基本設計:都市再生機構、山設計工房、実施設計:竹中工務店 ●敷地面積/23,469㎡ ●戸数/200戸 ●階数/4 ●建築面積/5,704㎡ ●延床面積/16,595㎡ ●see also/新建築201502

東日本大震災で大きな被害があった女川町の復興のリーディングプロジェクトとして、また東北の災害公営住宅の初期の事例として最も優れた集合住宅といえる。この基本設計は、これまで数多くの集合住宅団地の設計に携わってきた山設計工房が手掛けたことに大きな成功の要因がある。災害公営住宅は、工期とコストとの闘いである。コストは同時期の復興工事の影響で高止まりし、工期はすでに仮設住宅住まいが長引いてきているなかで、いかに安心できる住まいをすばやく提供できるかに掛かる。そういった状況の中で、運動公園を宅地化すること、PC化工法を用いることや、すべての住棟を連結させ(いわゆる一つの敷地に複数の住棟が建つ団地型のスタイルをとらない)ることなどで、工夫とチャレンジがみられる。 住棟は凹型に中庭を囲むように配置され、閉じすぎず開きすぎず、また住棟と住棟の間隔と4階建てというバランスがヒューマンスケールをつくりだしている。住棟の1階にはピロティが設けられ、温かい季節になると、住民がそこに出てきて井戸端を楽しむようになり、コミュニティの継続にも配慮されている。

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外観

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住棟を貫くピロティ

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中庭

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共用廊下