集合住宅博物館

LAST UPDATE 2006.10.10


□□□■■ 定型3LDK....

 北側に2つの個室があり、北側の玄関から廊下を通り南面のLDKと和室の続き間、中間部に水まわりを置く間取りを定型3LDKと呼ぶ。
 昭和40年代後半から昭和50年前後の大量供給時代に、この型が完成し、公私領域の分離、個室の独立性とプライバシーの確保がこの間取りの特徴となっている。
 間口が狭く奥に細長い住戸には、このような定型3LDKの間取りしか生まれにくい。南側に和室が続き間で存在するのは、建築基準法において、居間と一続きにすることによって採光条件がクリアされるためでもある。
 時代的な背景にある大量供給を支える技術としては、同じ間取りの繰り返しが、設計及び施工の効率やコスト的には有利に働くということで、爆発的に普及した。結果として普遍的な価値を得たことで、転売しやすい間取りとなったことが、ユーザにも受け入れられているようである。
 そこには、人と同じ物が無難であるという考えも垣間見られる。また、その当時は、両親と2人の子供といった画一的な世帯像が存在していたためでもある。個性的な生活様式もまだ確立されなかったため、積極的に自分らしい住まいを持とうという意識は低く、その結果が導いた産物であるとも考えられる。
 


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