自宅マンションの売却で不動産仲介サービス【TAQSIE(タクシエ)】を使っても良いかお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今まで3回のマンション売買を経験し資産形成に成功してきた私がおすすめの利用方法を徹底解説します
まずは結論から
チャットで自身のマンションの成約事例情報を収集しながら相性の良さそうな方をピックアップする
両手取引率の低い会社所属の方に絞り込み売出価格と値下げ許容額を伝えて了解してくれたら契約する
タクシエは通常の無料査定と違い、チャットが入口になるので複数の電話営業に悩むことなく仲介担当者を選ぶことができるシステムです
この記事を読むことで、初めてマンション売却をお考えの方も具体的な使い方や特徴を理解することができます
それでは詳しく解説していきます
不動産の売却なら三菱地所グループの【TAQSIE(タクシエ)】
タクシエとは売主が担当者を選ぶシステム
三菱地所リアルエステートサービスが運営し20社350名から売主が担当者を指名できるというシステムです
従来の不動産売却は、まず机上査定をしてもらい一度訪問しますので詳細な査定をさせてくださいとなり、そのままその業者と専任媒介契約を結ぶという流れになってしまいがちです
その担当者と何か相性が合わないと感じても、訪問してきたその方に契約を見送ると伝えることには抵抗があるでしょう
その点、タクシエではまず担当者の顔写真や経歴を確認でき、チャットでやり取りをしてから実際に訪問査定を依頼することになるので入口としては安心できるところです
マッチ度が高いから高く売ってくれるわけではない
自宅マンションの情報を入力するとマッチ度の高い方から表示され、いいなと思った方にチャットで相談ができると説明されている
マッチ度はどのように計算されるのでしょうか
売主側の情報としてはほぼ物件名だけと思われます
それでどのようにマッチ度が計算されるのか分かりにくいところですが、おそらく仲介担当者側が得意地域というのを設定していてこれに当てはまれば高くなるということなのでしょう
この得意地域というのも自己申告制でしょうから何ともいえない
あとは、仲介業者側がそのマンションを購入したい方の情報を持っているのかもしれません ※上記見本画像がまさにそうですね
この場合両手仲介の可能性が高まりますので、マッチ度というのは売主側よりも仲介業者側にとっての都合の良さということもありますから鵜呑みにしなくてよいです
マッチ度が高いから高く売ってくれると勘違いしないほうがいいと思います
準大手20社350名が参加
各社のエース級エージェントが参加されているとのこと
1社あたりエース級が17~18名というのは盛り過ぎとは思いますが、公式HPの画像を見ると30代から40代のそれなりの経験年数のある方が登録されているようです
運営会社のグループ会社である三菱地所ハウスネットが参加していて、大手の競合会社である三井のリハウス、住友不動産販売、東急リバブル、野村不動産グループが参加していないのは当然ですね
タクシエを通して仲介を成約した場合にはその業者から運営会社に成約価格の0.7%を支払うことになっており、通常3%+6万円の仲介手数料から目減りすることになります
それでもタクシエへの登録がトータルとして仲介の契約が取りやすく会社の利益になると判断しているのでしょう
どのように担当者を選ぶのか
マッチ度上位3名からは売却の進め方や査定などに関する提案がチャットで届くようです
上位3名からしか選べないということではありませんから、自分が気に入った方を選べばよいでしょう
顔写真もあるので年代や見た目の印象、女性の売主であれば女性の担当者のほうが話しやすい等の選び方でいいと思います
あと重視してほしいのはその方の所属会社です
担当者を選ぶといっても個人事業者ではないですから、所属会社の方針というものに沿うことになります
方針というのは両手仲介を重視するかどうかです
両手仲介を目指すのであれば自社で買主も探したいため、せっかく他社から購入希望者の連絡をもらっても断る可能性があります。この動きは売主には分かりません
両手仲介ができれば売主、買主の双方から3%+6万円の仲介手数料が取れますから仲介業者としてはおいしいのです
そして高値での売却よりも取引の成立を優先し売主側に値下げの提案をされる可能性が高くなります
両手取引比率
先述の大手4社とタクシエに参加している主な業者の両手取引比率は以下のとおりです
企業名 | 両手取引比率 |
---|---|
三井のリハウス | 49% |
住友不動産販売 | 52% |
東急リバブル | 43% |
野村不動産グループ | 18% |
三菱地所ハウスネット | 30% |
長谷工リアルエステート | 21% |
住友林業ホームサービス | 29% |
小田急不動産 | 38% |
京王不動産 | 27% |
スターツピタットハウス | 28% |
ナイス | 8% |
みずほ不動産販売 | 24% |
ポラスグループ | 47% |
相鉄不動産販売 | 55% |
※住宅新報WEB「主要流通各社の2020年度の売買仲介実績」を元に算出
さすがに大手は両手比率が高いですね
テレビCMやオフィスの賃料、人件費と固定費も多いでしょうから効率よく稼がないといけません
タクシエを利用するのであれば30%以下の業者を目安にしましょう
売出価格と値下げ許容額を決めておく
チャットでのやり取りの際にご自身のマンションの成約事例の情報を集めてみましょう
過去にいくらで売出して結局いくらの値下げに応じて決まったのか、この情報は仲介業者側しか閲覧できないレインズというシステムにあり売主側からはアクセスできないのです
この成約事例から売出し価格とどの程度の値下げにまで応じるか、ご自身で決めてしまうことをおすすめします
仲介業者側から売出し価格の提案はもちろんあるのですが、売出し価格と値下げ許容額をこちらから伝えてそれで了解してもらえるか確認してみましょう
それであれば両手取引でも片手取引でもその価格で売却活動が始まることになりますから自分のなかで線引きができブレなくなります
タクシエに登録する前に簡易の査定サイトを試してみたり積極的に情報を集めましょう
総評
入口がチャットというのは良いですね
従来の一括査定サイトだと訪問させてほしいという営業電話がかかってきますから業者側のペースに持ち込まれてしまい、どんな担当者か分からないまま訪問査定を受け、そのまま専任媒介契約を結び売出価格や値下げの提案など業者まかせになりがちです
今回ご紹介したタクシエは対象エリアが東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県となっておりこの地域でも対象外のエリアもあるのですが、何となく売却を考えている程度の方でも情報収集として試してみる価値はありそうです
不動産の売却なら三菱地所グループの【TAQSIE(タクシエ)】
自宅というのはほとんどの方にとって最大の資産です
これを高く売却できるかどうかの手間は惜しまないようにしましょう
仲介業者に面倒くさい売主だと思われるくらいで丁度良いですよ