―― 3回の売却経験を通じて見えた違和感
1回目の売却時、囲い込みの話を聞いても、正直、最初はピンと来ませんでした
というのも、売却は無事に終わったし、大きなトラブルがあったわけでもなかったからす
ただ、2回目3回目の売却を終え、さらに4回目の今回「売るかどうかを決めない段階」で査定を取ったことで、過去のやり取りを思い返し、ある違和感に気づくようになりました
この記事では、
「明確な被害があったわけではないけれど、今なら分かる“あの感覚”」を整理してみます
1回目の売却では、何も疑問を持たなかった
最初のマンション売却では、私は不動産会社に言われるまま、ごく一般的な流れで話を進めていました。
- 査定価格を提示され
- 「この価格でいけそうです」と説明され
- 媒介契約の話になり
- 数か月後に成約
当時は、「売却とはこういうものだ」と思っていました
今振り返ると、疑問を持つための知識がなかったというのが正直なところです
違和感は「比較できるようになって」から生まれた
2回目の売却で、私は初めて複数の会社・複数のスタンスを目にしました
すると、過去のやり取りに対して次のような感情が湧いてきました
- なぜ他社の話がほとんど出なかったのか
- なぜ「今が一番いい」という説明が多かったのか
- なぜ情報公開の話が曖昧だったのか
当時は気にならなかったことが、比較の視点を持った瞬間に、急に浮かび上がったのです
「囲い込みだった」と断定できないのが、一番厄介
重要なのは、私は今でも
「あれは確実に囲い込みだった」
とは言い切れない、という点です
- 価格が極端に低かったわけではない
- 売却自体は成立している
- 不誠実な対応をされた記憶もない
それでも、もしかすると、もっと広く買い手を探せていたかもしれないという感覚が、後から静かに残りました
囲い込みが厄介なのは、「失敗だった」と確定できないまま終わることなのだと思います
今回は「売らない前提」で査定を取ってみた
こうした経験を踏まえ、4回目の今回は売却を決めない前提で査定を依頼しました
その結果、少なくとも次の点がはっきりしました
- 売る・売らないの主導権は自分にある
- 話の進み方で会社のスタンスが見える
- 焦らされない環境は、判断を楽にする
過去の売却時と比べると、心理的な負担は明らかに小さく、「考える余白」がある状態でした
囲い込みを避けるコツは「見抜くこと」ではない
よく「囲い込みを見抜く方法」を探す人がいますが、個人的には少し違うと感じています
本当に大事なのは、
- 見抜こうと頑張ることではなく
- 主導権を渡さない状態を作ること
だと思います
- すぐに決めない
- 比較する
- 保留する
これだけで、囲い込みが成立しにくい環境になります
「今すぐ売らない人」が一番強い立場にいる
不動産売却では、本来、売らなくて困るのは売主ではありません
それでも、知識がないまま話を進めると、気づかないうちに判断を急がされる立場に置かれてしまいます
私自身、複数回の売却と査定を経験して、ようやく「売らないという選択肢を残すこと」の価値を実感しました
この話を、別記事で整理しています
この記事では、体験の中で感じた「違和感」や「気づき」を中心に書きました
囲い込みの仕組みや、実践的なチェックポイントについては、別の記事で体系的に整理しています
